タイムトラベル

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タイムトラベル(Time travel)とは、通常の時間の流れから独立して過去や未来へ移動すること。「時間旅行」ともいう。他に、移動の様態によって「タイムスリップ」「タイムワープ」など多様な表現がなされる。

タイムトラベルの位置づけ[編集]

タイムトラベルは、現在では主としてSFファンタジーの分野での舞台設定に利用される概念である。しかし、SFがタイムトラベルを生み出したわけではない。

「時間という制約を超えて、過去や未来に行きたい」という願いは、人類が「時間」という概念を認識して以来、おそらく普遍的な願いとして存在していたものであり、SFというカテゴリが明確なものとして育つ以前より、タイムトラベルをテーマにした物語は語られてきた。拡張解釈をすれば、たとえば「不老不死」といった願望もまた、未来へのタイムトラベルに共通するものがあると言えるかもしれない。

そういったもともと存在した背景をもとに、産業革命以降の科学技術の発展、そこから生まれたSFというカテゴリの成長が、さらにタイムトラベルという考え方を物語の類型のひとつとして育てることになったと言えよう。

なお、現時点では全く実用化のめどは立っていないが、理論物理学などの研究によると、必ずしも「時間」は固定的なものであるとは限らず、従って「タイムトラベル」は絶対不可能なものだとも断言できない。タイムトラベルは、半ば空想的かつ思考実験的な意味も伴う「楽しい研究対象」としても人気がある。 インターネットの世界ではジョン・タイターという2036年から来たタイムトラベラーを自称する男が、2000年にインターネット上の掲示板へ書き込みを行い、一時話題となった。

余談ではあるが、相対性理論的にはスペースオペラ等に登場するいかなる超光速航法もタイムトラベルの一種とみなせる。これは理論上は光速を超える事が許されないため、それより短時間で目的地に着く事は過去にタイムトラベルする事に等しく、「出発点の過去に影響を与えない」因果律的にグレーゾーンに分類されるタイムトラベルである。

タイムトラベル物語の類型[編集]

タイムトラベルを舞台設定として利用する物語には、いくつかの類型がある。

A. 手段による類型

  1. タイムトラベルを実現するメカニズム「タイムマシン」によるもの。「タイムマシン」は、1895年H・G・ウェルズが発表した『タイム・マシン』に登場したのが嚆矢とされる。
  2. 登場人物の強い願望、あるいは個人的な超能力に由来するもの。
  3. なんらかの天変地異が原因で引き起こされるもの。この類型については「タイムスリップ」や「タイムクェイク(時震)」などと呼ばれる場合がある。
  4. なんらかのゲート(門)が設定され、そのゲートの両側が異なる時間に開いており、そこを行き来することでタイムトラベルが実現されるもの。
  5. 明確なタイムトラベルは示されず、結末に至って種明かしとしてタイムトラベルが生じていたことが明らかになるもの。

B. 主人公の意図との関係による類型

  1. 目的地を定めての意図的なタイムトラベルが行われるもの。
  2. いつの時代にタイムトラベルするかがわからない・制御できないもの。
  3. なんらかの不測の事態によってタイムトラベルをしてしまい、そこから物語が始まるもの。しばしば主人公たちはタイムトラベルをしたのだということにしばらく気づかない。

タイムトラベル物語の歴史といくつかの構造[編集]

タイムトラベルの概念自体は決して新しいものではなく、たとえば『リップ・ヴァン・ウィンクル』や『浦島太郎』などのおとぎ話にも魔法や不思議な現象として、タイムトラベルの原型を見出だすことができる。近代文学の中にも当然のようにタイムトラベルは登場してきており、『アーサー王宮廷のヤンキー』(マーク・トウェイン)などが有名である。

エポックメイキングな作品として特筆すべきなのは、やはり1895年H・G・ウェルズが発表した『タイム・マシン』であろう。この作品は、ウェルズが産業革命の影響を受け、時間も機械により移動可能な対象とできるのではないかというアイディアを思いついてタイムマシンを創出したものと考えられている。

ウェルズの『タイム・マシン』は未来への時間旅行を題材としたが、その後のSF作品では未来だけではなく過去への時間旅行を扱った作品もまた多く生み出されている。これらの作品では、必ずしもタイムマシンの登場は必須ではなく、超能力によるタイムトラベルや超常現象によるタイムトラベルなども含まれている。

作品の傾向として、未来への時間旅行は『タイム・マシン』に代表されるような悲観的な未来社会が題材とされる場合が多い。これはウェルズの作品が当時のイギリスの階級問題や労働問題を未来社会に準えていたように、現代社会の問題点を未来に投影し描くことで現代に問題を提起する作家の意図が強いためである。

一方、過去への時間旅行では現代と過去で繋がる問題や危機が頻繁に題材とされ、過去の改変により現代の事象も影響を受けるタイムパラドックスにより、歴史が書き換わった場合に訪れる危機や現代の悲観的状況を打開するドラマが多く描かれている。また不可逆的な時間を遡る現象の特性から、経験してきた時代をもう一度体験したい、生前の時代を垣間見たい、人生をやり直せたらとの読者の願望を反映したノスタルジックな内容の作品も少なくない。これらは歴史小説的側面を持つ作品もある。過去への時間旅行は、荒唐無稽になりがちな未来社会を扱った作品よりも、時代考証や史実によりリアルな描写が可能である。そのためか、現代への影響が想像しやすく読者が感情移入しやすいという評価もある。

タイムパラドックス[編集]

タイムパラドックス(Time Paradox / 時間の逆説)とは、タイムトラベルに伴う矛盾や変化のことであり、物語のテーマとしてしばしば扱われる。具体的には時間旅行した過去で現代(相対的未来)に存在する事象を改変した場合、その事象における過去と現代の存在や状況、因果関係の不一致という逆説が生じることに着目したものである。

SF作品の中においてタイムパラドックスは、歴史に関わる重大な出来事や危機、思考実験として頻繁に題材とされている。タイムパラドックスによる危機やその回避のサスペンス性、展開の意外性による面白さが時間を題材とするSFで多用される理由で、作品の醍醐味ともなっている。

タイムパラドックスの最も有名な例は親殺しのパラドックスと呼ばれるもので、過去へ遡った時間旅行者が自分の誕生前の両親を殺害した場合、本来生まれないはずの人間が親を殺害してしまう矛盾が生じるパラドックスである。現代に存在している事象の成立を過去で阻害するものとしては、過去に戻ってタイムマシンの発明を妨害する、過去の自分自身を殺すなどの類型がある。

矛盾が生じない場合でも、過去の改変が未来に与える影響を扱った作品も多い。これには些細な過去の改変がバタフライ効果的に連鎖しながら拡大波及し、未来の方向性を大きく変更してしまうとする立場と、些細な改変は一時的なゆらぎに過ぎず、その後は収束し未来の方向性に大きな影響を与えないとの立場がある。SF作家のポール・アンダースンは、歴史に大きく関わる人物の暗殺や史実の妨害など、未来社会に重大な影響を与える歴史の改変を防ぐための組織のアイデアを、オムニバス長編『タイムパトロール』(Gurdians of Time、1960年)で発表した。またこの小説では「歴史が改変可能であるならば、何をもって正しい歴史とするか」という疑問も提示されている。

タイムパラドックスの矛盾を説明するため、時間旅行者による歴史の改変で時間軸が分岐し元の世界と平行した世界が生まれるとするパラレルワールドの概念もある。またこの概念を発展させ、時間旅行者の介在がなくとも歴史上の重要なポイントで世界が枝分かれしていると解釈する立場もある。この概念を大幅に作品に取り入れた最初期の小説が、可能性として存在する二つの歴史ジョンバールとギロンチの抗争を描いた、ジャック・ウィリアムスンの『航時軍団』(The Legion of Time、1938年)である。

このパラレルワールドの発想に類似したものには、量子力学多世界解釈がある。これは物理的な相互作用が時間上にも及ぶとするもので、この理論に基づくと過去の改変が行われても、素粒子レベルで世界の再構成が行なわれるため結果としてタイムパラドックスは生じない。

こうしたタイムパラドックスを、「もし時間を逆行できるタイムマシンが存在するならば、あってはならない矛盾が想定される。したがってタイムマシンは存在しない」との背理法に基づき、時間は一方通行で流れ逆行できないとする立場もある。他にも「現代には未来人が来ていないから、タイムマシンは存在しない」とする説もあるが、これは未来人が正体を隠したり、周囲の現代人の記憶を改変したり、あるいは未来でタイムトラベルが厳しく制限されていたりする可能性もあるので、『来ていない』だけで決めつけるのは早計であろう。

また意図的にタイムパラドックスを起こそうと努力しても、その行動は必ず妨害されタイムパラドックスの成立が阻止されるとした作品もある。親殺しのパラドックスを例に取ると、過去に遡り親の殺害を試みても成功しないか、そもそも過去に移動できないとしている。ロバート・A・ハインラインの短編『時の門』(By His Bootstraps、1941年)など、タイム・パラドックスの論理性を追求した一群の作品の中では、「時間旅行者による歴史の改変自体が歴史に含まれており、タイムパラドックスは起こり得ない」との解釈がなされている。

またSF作家のラリー・ニーヴンは、『タイム・トラベルの理論と実際』(The Theory and Practice of Time Travel、1971年)と題したエッセイの中で、もし歴史の流れが一本道であり、時間旅行によって歴史が改変可能であるならば、幾度もの時間旅行者による歴史の改変を経た末に、最終的に人類の歴史は、「タイムマシンが存在せず、時間旅行者が決して現れない歴史」として安定するのではないかと述べている。

これらのような架空の理論や仮説に基づく過去や未来との因果関係の矛盾に着目したものとは別に、論理パズル的なタイムパラドックスもいくつか考案されている。これらは論理的には矛盾はないのに、あり得ないようなことが起こる事象を題材としたもので、その多くは現実の物理学や量子力学上の考察が必要な要素を含んでいる。

【例】『マイナス・ゼロ』(広瀬正)より

現代で買った新品のライターを持つ男がタイムトラベルし、過去へそのライターを忘れてくる。実はそのライターは第三者により時を経て現代に存在する忘れてきたライターと摩り替えられており、新品で買ったライターはタイムトラベルをせず現代に存在する。タイムトラベルをするライターは現代と過去を無限ループとして往来する存在であるが、現代に新品がある限りそのライターはどこで買ったものでもない。

このパラドックスではなぜこのようなライターが存在するか、またこのような存在となった時点でライターの分だけ宇宙の質量が増えたのではないのか、そして時を経ても永久に古くならず傷すらつかないのではないか、との問題が提起されている。1960年代に書かれたこの小説のパラドックスは小説『存在の環』(P・スカイラー・ミラー、1944年)で提示されたものの類型であるが、1990年代にスティーブン・ホーキング博士がこれに類似する概念を持つ閉時曲線と量子効果の仮説を示し、過去へのタイムトラベルを否定する論拠としている。小説では言及されていないが、このタイムパラドックスは摩り替えた人間の意志が、特異な物質の存在や状態を創出したという観測問題的側面も内包している。

時間旅行活劇[編集]

時間旅行を扱った作品にはタイムバラドックスのような論理性や理詰めにはあまり拘らず、自由な発想で時間旅行やそれに伴う世界観を描いた活劇的内容の作品もある。

シミュレーション的要素を重視し、もし歴史が変った場合に存在するかも知れない世界を描いた、SFで言うIf世界(仮定世界)を構築した作品として、『モンゴルの残光』(豊田有恒)や『スーパー太平記』(手塚治虫)などがある。

また、過去に飛ばされた現代人、未来から現在に飛ばされてきた未来人が、その異なる時代の知識を援用して救民や社会変革を目指すという類型もあるが、そういった類型でもタイムパラドックスはあまり重視されない。小説『闇よ落ちるなかれ』(L・スプレイグ・ディ=キャンプ)のように、現代の科学知識や技術を用いて過去で主人公が活躍する冒険活劇としてエンターテイメント性を重視したものや、漫画『JIN-仁-』(村上もとか)のように20世紀の医療技術で江戸時代の人々を救おうとするヒューマンドラマとして仕上げたものなどの事例があげられる。

また、歴史上の謎を時間旅行により解明するという趣向の作品もある。これらの作品の例としては、タイムトラベルにより恐竜絶滅の原因が解明される『さよならダイノサウルス』(ロバート・J・ソウヤー)がある。

時間旅行の概念は、短編集『時との戦い』(アレッホ・カルペンティエール)などSF以外の文学的な作品においても、題材や表現手法のひとつとしても使用されている。

情報タイムトラベル[編集]

人間がタイムトラベルに対して抱く願望の一つに、「現在の知識を保ったまま過去に赴き、現在にとって有利な結果になる様に過去を改変したい」という物がある。これを逆にとらえて、未来に関する情報を元に現在の行動を決定するのも一種のタイムトラベルであると言える。

超光速航法と同様に、物質でなく情報のみであれば物理的制約に縛られずに過去に送り届ける事ができる可能性も高い。SF作品においては、何らかの災厄に襲われた人間(人類)が過去に警告を送るという内容の物が多い。またアイザック・アジモフファウンデーション・シリーズに登場する心理歴史学の様な、極めて精度の高い未来予測も一種の情報タイムトラベルとみなせる。

現実にも、将来的に社会に大きな影響を及ぼす情報を他人より先に入手するという形で似たような効果を得る事は可能であり、有名な物としてはナポレオンワーテルローの戦いにおける敗北の報をいち早く入手し、その後の株価変動を予測した売買で巨額の利益を得たネイサン・ロスチャイルドの例がある。

タイムトラベルの可能性[編集]

素粒子のタイムトラベル[編集]

タイムトラベルをすると考えられているものに素粒子がある。リチャード・P・ファインマンによれば反粒子は時間を逆行している正の素粒子である。この考え方はディラックによるディラックの海の持つ問題点を解決している。物理法則にタイムトラベルを禁止する法則は発見されておらず、タイムトラベルを実現しようと日夜研究を行っている物理学者がいる一方、タイムトラベルを禁止する法則があるはずだ、と考えている物理学者もいる。いずれにせよ、タイムトラベルは物理学の一環として研究されている分野であり、単なる空想の産物に止まるものではない。

タイムマシンの開発[編集]

タイムマシンの開発・実現可能性については「タイムマシン」の項目のタイムマシンの研究を参照。

未来へのタイムトラベル[編集]

未来への一方通行のタイムトラベルなら、ウラシマ効果コールドスリープ(冷凍睡眠)により自身の時間経過を遅らせる事で理論上は可能である。

タイムトラベルが登場する作品[編集]


注意以降に核心部分が記述されています。

注意

むやみにリストが長くなるのを防ぐため、タイムトラベルの項目に付け加えるのが適切かどうかをよく考えた上での加筆するかどうかを決めて下さい。記述は「タイムトラベルの手段/概要」。

本項目では、メディアごとに年代順に作品を紹介している。タイムトラベルという概念は、時代とともに変遷をとげてきており、時代順に作品を眺めることで「タイムトラベルの進化と発展」を俯瞰できる一覧とすることを念頭に置いて編集されている。

映画[編集]

晴天の霹靂。(日本映画)2014年 タイムスリップ。主人公のマジシャンがお父さんの訃報知った後に突然雷に撃たれ後に過去にタイムスリップする。4月15日の日本テレビのワイドショーで放送された。スッキリと凡で劇団ひとりが出演しエブリでメイキング放送された 5月24日のブランチでも冒頭のシーン放送された

タイムマシン/タイムトラベルものの古典であるH・G・ウェルズの小説の映画化。1960年版はSF映画の巨匠ジョージ・パルが製作・監督をした。2002年版はH・G・ウェルズの曾孫にあたるサイモン・ウェルズが監督をつとめた。2002年版にはタイムパラドックスの要素も持ち込まれている。
相対性理論による遅延・ほか/帰還した宇宙船が不時着したと思っていたのは、はるか未来の地球であり、人類はおちぶれて猿が支配する世界になっていた。3作目の『新・猿の惑星』でタイムトラベルが描かれ、シリーズ全体を通して歴史改変テーマが扱われている。
天変地異によるタイムスリップ/先述した半村良の同名の小説が原作。
天変地異によるタイムスリップ/米海軍の最新鋭航空母艦ニミッツ」がタイムスリップして太平洋戦争勃発直前の真珠湾沖に登場してしまう。歴史を改変していいかどうか苦悩するクルー。そこに再びタイムゲートが現れた……。
タイムマシン/H.G.ウェルズが完成させたタイムマシンを奪い、切り裂きジャックが未来に逃走した。責任を感じたウェルズはジャックを追って現代のアメリカに降り立つ。
  • フィラデルフィア・エクスペリメント(アメリカ映画) 1984年
実験失敗によるタイムスリップ/第二次世界大戦中に行われた軍の極秘実験「フィラデルフィア・エクスペリメント」。それは艦船を敵のレーダーに探知されないようにするためのものであったが、実験は失敗に終わり、駆逐艦エルドリッジ上から二人の水兵が消失した。だが、彼らは1984年の未来にタイムスリップしていたのだった。未来世界に驚く二人だが、彼らの身体に異変が起こり始める。続編あり。
タイムパラドックス/未来社会、人類抹殺を図る超コンピュータ・スカイネットは、人類側の抵抗軍リーダー抹殺の手段として、彼の出生前にその母親を殺すべく殺人ロボットを現代に派遣、それを追ってきた人類側の戦士と死闘を繰り広げる。2作目では逆に、登場人物らがスカイネットの出現を阻止して未来を変えようと試みる。
タイムマシン/主人公の友人の科学者が開発したタイムマシンによる冒険活劇。タイムマシンは、スーパーカーデロリアン」を改造した自動車型。過去に遡った主人公は父親と母親の恋路を邪魔してしまう。このままでは自分は生まれない、という逆タイムパラドックスもの。2本の続編あり。
宇宙船流用のタイムマシン/地球に正体不明の宇宙船が接近して甚大な被害が発生。ザトウクジラからの連絡が途絶えたことを案じての訪問だと判明する。しかしクジラはすでに絶滅していた。クジラを未来に連れ帰るためにエンタープライズの面々が宇宙船バウンティ号で20世紀に向けてタイムトラベルを敢行する。
パスポート型タイムマシン/事故で妻を亡くし娘のヒラリーと二人暮しのベンが自宅を民宿へ改装しているところへ、謎の旅行者達が強引に宿泊してしまう。彼らは未来から来た過去の惨事を見学するツアー参加者だったのだ。彼らの正体に気が付いたベン、だが時すでに遅く未曾有の惨事が起こってしまう。タイムパラドックスも許せてしまうSFファンタジー作品。
UFO型タイムマシン/未来からの干渉による歴史の改変。ゴジラの誕生前の恐竜「ゴジラザウルス」を別の場所に転送することでゴジラを抹殺。しかし、元の時代に戻るとそこにはゴジラの代わりに「キングギドラ」が出現していた。その背後には23世紀の未来人の恐るべき陰謀が隠されていた。さらに、転移させた恐竜が別の要因で「ゴジラ」となり…復活したゴジラが北海道でキングギドラと激突する。
宇宙船流用のタイムマシン/機械生命体ボーグによる過去の地球への干渉を阻止すべくタイムトラベルしたエンタープライズ一行は、人類初のワープ飛行実現に協力する事になる。
ワームホールを利用した大型タイムマシン/2000年、夏。祐介・俊也・秀隆・岬たち4人の元に小型の可愛らしい完全自立AIロボット「テトラ」が送られてくる。その頃地球上空10キロには地球の海を奪うミッションを異星の住民より授けられた宇宙の商人たち、「ボイド人」の巨大宇宙船団が迫っていた。ボイド人にさらわれた岬を救うため、そして地球を守るため、祐介はテトラと共にボイド人に戦いを挑む・・・。
エネルギーチューブを利用した時空移送装置/2084年、宇宙生物「ダグラ」の地球侵略により、人類は滅亡の危機に瀕していた。レジスタンスは「戦略時間兵器」という名の時空移送装置を使い、最初のダグラが地球に現れた2002年に兵士を送り込み、最初のダグラを抹殺・歴史を変えようとしていた。送り込まれた兵士は14歳の少女、ミリ。たまたま銃の使い手、ミヤモトと出会い、ダグラ抹殺を試みる彼女だが、意外な事実が待ち受けていた・・・。
野原しんのすけが自宅の庭を掘り返して見つけた、書いた覚えが無いがしんのすけが書いたと思われる絵に「天正2年」と書かれており、そこで目をつぶると突如として戦国時代に飛ばされた。しんのすけは、そこで意気投合した侍の井尻又兵衛由俊や、しんのすけの後を追ってきた家族と共に戦争を仕掛けてくる隣国を懲らしめるために戦う。クレヨンしんちゃんでは映画でのみタイムトラベルを起こしたことが本映画以外に、同様に戦国時代に飛んだクレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望がある。
陸上自衛隊にて開発された人工プラズマシールドの稼動実験中に実験機器が規定値以上のプラズマの照射を受け、実験中隊は時空の歪みに落ち込み、戦国時代にタイムスリップしてしまう。その後、消えた実験中隊を救い出すべく、人工的に同じ状況を造りだして救出部隊がタイムトラベルを敢行するが....
夏の大学のSF研究会の部室で突如現れたタイムマシンでクーラーの壊れたリモコンをめぐって昨日と今日をいったりきたりしたどたばたコメディー。
百貨店勤務の30歳の男、鈴谷比呂志は出張で小学校時代を過ごした、福岡県北九州市の門司を訪れた。ふと見ると自分そっくりの少年が走っているのが見える。彼は突如として20年前に来ていたのだった。同じように現代から来た者も数名いる。鈴谷比呂志は、かつて病気で亡くなった初恋の女性を見つけ、その女性を救おうとする。
タイムパラドックス/タイムトラベルが実現した西暦2055年。そこにはタイムトラベルの三原則が存在し「過去を変えてはならない」「過去に痕跡を残さない」「過去の物を持ち帰ってはならない」というのがあった。しかし6500万年前へのタイムトラベル・ツアーで参加者の一人が知らずにある物を持ち帰ってしまう。その結果、6500万年の別系統の進化の波、タイムウェーブが現代の世界に襲いかかる。レイ・ブラッドベリの短編『いかずちの音』が原作。
タイムマシン/2007年、日本は800兆円の負債を抱え、人口増加もついに減少に転じていた…。今時のフリーター・田中真弓は財務省の役人・下川路功の依頼を受け、バブル崩壊の阻止と過去の世界で行方不明となった母を救うべく、バブル崩壊直前の1990年3月へと向かう。タイムマシンは日立家電製作所に勤める主人公の母が行った、洗濯機の水流実験の中で偶然誕生したものであり、形状はドラム式洗濯機そのものである。

エックスメンバスト。タイムスリップ。(2014年) 人類滅亡避ける為にウルヴァリンが過去にタイムスリップする 幕末高校生。タイムスリップ。(2014年) 先生と学生たちが突然幕末にタイムスリップ。勝海舟と出会う

アニメ・特撮[編集]

タイムマシン/主人公のジェッターはタイムパトロール。時空犯罪者を追跡中に事故を起こし、タイムマシン「流星号」のタイムトラベル機能が故障してしまう。20世紀から動けなくなったジェッターが、その時代で活躍する。
タイムマシン/タイムトラベルをしての宝探しを基本プロットとしたギャグアニメ。ただし『ヤッターマン』および『イタダキマン』ではタイムトラベルをしない。
母艦型タイムマシン/21世紀、人類はタイムトラベルを実現し、中生代に植民地を建設、タイムGメンが時空間を管理していた。中生代にゴドメス星人が攻めて来た為、Gメンはタキオンエンジンを装備した母艦コセイドン号でその侵略を迎え撃つ。
個人的超能力/子供向け教養番組。特殊能力を持つモグタンとお姉さんと呼ばれる女性は、毎回様々な物事の起源を探るために過去の世界へタイムトラベルし、歴史的人物と交流しながら現代へ至るまでの変化と発達を見届ける。事実と定説の紹介を主としているため、タイムパラドックスや歴史改変の要素はない。
母艦型タイムマシン/世界各地で古代遺跡などを元に大異変が起きた。タンサー5の五人はタイムタンサーを駆り、遺跡の設立年代まで異変の原因を調査しに行く。基本的に過去へ要因を調べに行くだけであり、タイムパラドックスの要素はない。またメカ描写のみ特撮による実写の作品である。
この物語における悪役であるエルダー星人は、西暦2300年の未来に母星が地球人類の侵略を受け、戦争となり圧倒的に不利な状況に置かれている。その為、劣勢の原因となった地球人類の新エネルギーを強奪し、さらにはタイムパラドックスを起こそうと、250年の時をタイムマシンで遡り、西暦2050年に人類が進出していた木星の衛星のイオを侵略、ゴッドシグマとの戦いを引き起こす。
タイムマシン・レーザー/超時空理論の世界的権威・夏目博士が開発したが、その直後、何者かにより研究所が襲撃され、設計図を奪われた上に助手で息子の達也が拉致される。この事件を阻止し、犯人を殺害しようと5年前へ戻ったが、真実はタイムマシン・レーザーを悪用して巨利を貪ろうとする達也の狂言だった。真実を知った博士は現在へ戻り、エクシードラフトに装置の破壊を依頼する。
仮想タイムマシン/NHK教育『天才てれびくん』内で放送された実写・CGを織り交ぜたハードSFアニメ。主人公の萌は、超仮想空間の暴走により内部で起こったタイムパラドックスを修正しようとする。続く『ジーンダイバー』では原初生命の時代まで遡る。
ゲート/西暦3000年の凶悪犯たちが1000年前=2000年へ逃亡。時間保護局から派遣された4人が現代に生きる青年を仲間に加えて、彼らを逮捕するために戦う。
物語の終盤、2001年に「大消滅」と呼ばれる全地球規模の災害が発生する事が明らかになる。「大消滅」を阻止すればタイムパラドックスが起きると知った4人は苦悩するが……。
タイムマシン/アカシックレコードに則って流れる「時の運行」を護る為、電車の形状をしたタイムマシン「デンライナー」で過去に向かいイマジンと戦う。

テレビドラマ[編集]

タイムマシン/アリゾナ砂漠の地下に作られた巨大な定置型タイムマシンの開発中に、科学者がフライングで旅立ってしまう。未完成であるがゆえに連れ戻すことができず、過去と未来をさまよう放浪者となってしまった。行く先々で歴史的な出来事に遭遇するというドラマ。SFテレビドラマの巨匠、アーウィン・アレンの製作・監督。
宇宙船によるタイムトラベル他/スタートレックシリーズでは、非常に頻繁にタイムトラベルをテーマにしたストーリーが採用されている。古代異星人の残した「ゲート」と呼ばれる門を利用したり、スリングショット現象(太陽の重力場を利用して時間の壁を破る)を利用したり、クロノトン粒子という時間流に影響を与える素粒子を使ってタイムトンネルを開くやり方など、様々である。
薬物によるタイムトラベル能力の取得/筒井康隆原作「時をかける少女」のドラマ化。
UFO型タイムマシン/現代(1980年)に愛が危険思想とされる未来から大学生の少女が祖先のルポライターを対象に愛を調査しに来る。ルポライターは少女の未来の記事で次々と特ダネをものにするが、未来からポリスロボットが少女を追ってきた。
タイムマシン/43年後の未来から犯罪を防ぐためにやってきた時空捜査官2人と、彼らに協力する現代(1997年)の中学生との物語。
タイムマシン/アメリカ国家安全局(NSA)は、ネバダ州にある秘密基地「ネバーランド」で「バックステップ計画」を実現していた。これはエリア51に不時着した異星人の宇宙船の技術を採用したもので、7日間だけ過去へ遡れるというタイムマシン「カプセル」を使い、人類に振りかかった惨劇を未然に防ぐ計画だ。正当派SFというより、SFの設定を使ったアクションに近い。パラドックス問題は完全に無視されている。
死亡による逆行/主人公は死亡事故をきっかけに2000年から1996年へ戻り、また時期が来ると死亡して同じ人生を繰り返す。ループする四年間の中で、同じ体験をしている共通点もわからぬ者達とタイムトラベルの原因を探っていく。
事故によるタイムスリップ/真知(主人公)は結婚式場のバルコニーから転落しまい、気がつくと1988年にタイムスリップしてしまっていた。更に、真知を探していたももが秘密基地で真知の携帯電話を見つけ、1988年から2006年にタイムスリップ。
妖精/岩瀬健は大好きだった幼なじみの吉田礼に告白できずに、別の男と結婚してしまう。その結婚式場で岩瀬が後悔している最中に英国紳士風の妖精が現れ、岩瀬は高校時代に撮った写真の頃に戻り、やり直そうとする。

小説[編集]

角川文庫版:ISBN 4042703062
タイムマシン/タイムマシンの開発者が未来にタイムトラベルを行い、社会構造によりもたらされた人類の変化に愕然とする。タイムトラベルものの古典で2回(1960年2002年)映画化されている。
タイムマシン/二つの世界「ジョンバール」と「ギロンチ」は、人類の歴史のある時点から派生する二つの未来(平行世界)である。どちらか一方の歴史が確定すれば、もう一方は消滅する。二つの世界は、歴史の分岐点となったある出来事をめぐって総力戦を続けていた。そして今、消滅の危機に陥ったジョンバールを救うべく、航時軍団のクロニオン号が時間流を遡る!平行宇宙(パラレルワールド)の概念を初めて扱ったSF。
事故によるタイムスリップ/7000年後の未来を舞台に、イシャー帝国と武器製造業者ギルドの抗争を描く。サブプロットとして、帝国によるエネルギー攻撃に巻き込まれ、過去から未来への往復を繰り返す運命となった現代人クリス・マカリスターが登場。
事故によるタイムスリップ/事故により20世紀から銀河帝国黎明期の地球にタイムスリップした仕立屋シュヴァルツが、銀河系滅亡を目論む陰謀に巻き込まれていく。
天変地異によるタイムスリップ/突然のタイムスリップでひとつの町が丸ごと百万年後の世界に飛ばされてしまう。「時果つるところ」が正規版、「百万年後の世界」がそのジュヴナイル版。
タイムマシン/人類の歴史を調整する時間管理機構「エターナル〈永遠〉」に属する主人公ハーランと、その恋人ノイエスの運命を描いたアジモフ唯一の時間テーマ長編。通常のタイムパトロールと逆に、エターナルが人類の安泰のために積極的に歴史改変を行っている点が異色である。
早川書房版 :ISBN 4150103453
タイムマシン/ダニエル・ブーン・デイヴィス(小説を読めば、フルネームを書く必要があるのがわかる)は、恋人と彼女にそそのかされた親友により、コールドスリープを経て30年後の世界へ。目覚めた未来で、タイムマシンを作ったという博士を見つけることができたが、そのタイムマシンは、作用・反作用の法則と類似の原理により、2つの同質量の物体の一方を過去に、もう一方を未来へと送るもので、どちらの物体を過去に送るかは制御できないものだった。オールタイム・ベスト・SFの一冊。
岩波書店版 :ISBN 4001140411
ゲート/ゲートの両側で時間の流れが異なる。別々の側に住む少年と少女のボーイミーツガール。しかし彼女の方が成長が早く…。
  • 輪廻の蛇(ロバート・A・ハインライン) 1959年
早川書房版 :ISBN 4150104875
タイムマシン/孤児だった娘ジェーンはある男に恋をして、女の子を生んだ。父親だった男はその直後に姿を消し、赤ん坊も行方不明となった。失意のジェーンは病に倒れるが、特殊な治療により回復する。やがてジェーンは、タイムマシンの存在を知り、彼女を裏切った男に復讐するため、タイムマシンで時を遡る……。タイム・パラドックスものの古典にして究極。
早川書房版 :ISBN 4150102287
タイムマシン/正常な歴史の流れを妨げ、捻じ曲げようとする時間犯罪者を取り締まるタイム・パトロールの活躍。しかしその裏には……。
東京創元社版、全4巻 (1)空飛ぶ円盤 :ISBN 4488642012(2)黄金の女神(3)エメラルドの象(4)タイム・トラップ
タイムマシン/銀河連邦の「時間エントロピー修復機関(TERRA)」は、時間犯罪組織「エンパイア」が地球の歴史に干渉しようとしているとの情報を入手し、工作員ハンニバル・フォーチュンとその共働者ウェプリーを地球へ派遣した。極秘裏に地球へ潜入したハンニバルは、地球人が「空飛ぶ円盤」と呼んでいる存在がエンパイアの航時輸送機であることを突き止めた!SFスパイアクション小説。
早川書房 :ISBN 4150101930
タイムマシン/倒産寸前の弱小映画プロが起死回生の妙手として担ぎ出したのがタイムマシンによるドキュメンタリー映画の撮影だった!ドタバタ・ユーモアSF。
  • モンゴルの残光(豊田有恒) 1967年
タイムマシン/黄色人種優位の世界が築かれた架空の未来より、第8代モンゴル帝国皇帝・仁宗の宮廷へ送り込まれた白人シグルトの活躍を描く歴史改変SF。
タイムマシン/昭和38年の東京から、タイムマシンにより戦前の昭和7年に取り残された主人公浜田俊夫の半生を描く。日本を代表する時間テーマ作家・広瀬正の処女長編。
早川書房版 :ISBN 4150307318
時の流れを遅らせる小部屋/時の流れが遅い小部屋にこもって未来へ旅しようとする男と、現代に残った女の恋物語。
天変地異によるタイムスリップ/近代兵器を装備した自衛隊の小隊が戦国時代に飛ばされてしまう。
新潮社版 :ISBN 4041305101
薬物によるタイムトラベル能力の取得/未来の科学者が過去の植物を研究するためにやってくる。その時に使った薬物を現代の少女が吸引してしまい、タイムトラベルの能力を身につけてしまう。青少年向けSF短編。
  • 笑うな(筒井康隆) 1975年
新潮社版 :ISBN 4101171114
タイムマシン/タイムマシンを作った男が、友人に「笑うなよ」と自作のマシンを紹介した時点へ、繰り返しタイムトラベルする。同名の短編集中の一作。筒井康隆のスラップスティックSFショートショート作品の代表的存在。
  • 七瀬ふたたび(筒井康隆) 1978年
超能力によるタイムトラベル/テレパス(読心能力者)の七瀬と、様々な超能力者の対決を描くアクションSF。第3話「七瀬 時をのぼる」で、タイムトラベラー・漁藤子が登場(ただしこれは、時間移動ではなく並行宇宙への移動である可能性が、能力者本人によって指摘されている)。
過去への通信/環境汚染により破滅に瀕した1998年の地球より、1962年のカリフォルニアへ破滅を食い止めるためのメッセージが送られる。タキオンによる過去への通信を題材としたハードSF。
東京創元社版 :ISBN 4488663060
過去への通信/あるマッドサイエンティストが過去や未来と情報をやりとりできる装置を発明し、主人公は叔父である発明者を手伝いながら時空の構造を解明していく。おりしも人類すべての存亡に関る危機が発生、主人公は過去の自分に警告を送る。
早川書房 :ISBN 4150303363 
過去への通信・ゲート/ネット上の情報だけがタイムトラベルするという一味変わった作品。片山秀人はネット探偵局ミルキーピアの社員であり、特技は自分の意識をネット上のバーチャル空間に移す「ネットもぐり」である。ある時、持ち込まれた依頼は、開発中ハードウェアの過去に飛んでしまった演算処理結果を持ち帰るというものであった。ミルキーピア物語シリーズの第6作(4巻目)。
早川書房版 上:ISBN 4150112215 下:ISBN 4150112223
タイムマシン/H.G.ウェルズ遺族が公認した「タイムマシン」の続編。
  • スキップ 1995年
    新潮社版 :ISBN 4101373213
    睡眠によるタイムスリップ/昼寝をしていた17歳の真理子は、目覚めると夫も子供もいる42歳の国語教師に「スキップ」していた。失われた時間の大きさにとまどいながらも、真理子は前に進もうと決心する。「やり直しもの」とは全く逆の異色の作品。
  • ターン 1997年
    新潮社版 :ISBN 4101373221
    交通事故によるタイムスリップ/29歳の版画家、真希は交通事故に遭ってしまう。それをきっかけに、自分以外は誰もいない世界にスリップしてしまい、一日ごとに一定の時間に「ターン」してしまう。残酷にも、毎日の営為は残らない。やがて、一本の電話がかかってくる……。
  • リセット 2001年
    新潮社版 :ISBN 4101373280
    (輪廻転生)/第二次世界大戦中の神戸。しし座流星群を見ようと約束していた修一と真澄は、戦火に引き裂かれ、修一は戦死してしまう。世は変わり、しし座流星群まであと4年となった年、出版社勤務の真澄は小学5年生に「リセット」された修一に出会う。
徳間書店刊ISBN 4-19-860081-3 ほか
主人公らが、1994年から1964年、終戦直後などにタイムスリップを繰り返して、父親の人生等を見る。
メディアワークス版 :ISBN 4073030604
意識(記憶)のタイムトラベル/平凡な女子高生、鹿島翔香はある日自分が昨日の記憶を無くしている事に気づく。そして彼女の日記には自分の筆跡で見覚えの無い文章が書かれていた。それは明日の自分からの手紙だった。
タイムマシン/14世紀のフランスを舞台に、行方不明となった歴史学者の捜索を描く冒険活劇。この作品内の過去の世界は、量子力学の多世界解釈によるパラレル・ワールドとして描かれる。
文藝春秋 :ISBN 4167549034
超能力によるタイムスリップ/主人公の少年が、都内の古びたホテルで出会った不思議な男。ホテルが火事に見舞われた際、男は成り行きで少年を過去の同じ場所にタイムスリップさせる。そこはホテルの前身であった「蒲生邸」。時は昭和11年2月26日。折しも「二・二六事件」のさなかであった…。
角川書店 :ISBN 4044292019 他
TPDD(概念による時間移動デバイス)/未来人を求める涼宮ハルヒの元に現れた未来人朝比奈みくる。その使命はキョンたちに驚くべき非日常をもたらし……。主要なエピソードで繰り返しタイムトラベルが用いられ、タイムパラドックス、バタフライ効果等様々なそれに伴うSF的現象が取り上げられる。
早川書房版 :(第一巻)ISBN 4150307458:(第二巻)ISBN 4150308039
地方都市に住む高校生の一人が、3秒間だけ未来へとタイムトラベルを行った。彼女の友人達はその調査に乗り出すが……。本編中、タイムトラベルを扱ったSF小説が列挙され、カテゴリによる分布図の作成や分類が行われている。

漫画[編集]

  • サイボーグ009 移民編(石ノ森章太郎) 1968年
    タイムマシン/第三次世界大戦のため死滅の危機に瀕した未来人が現代に移住するための侵略を行い、009たちと対立する。最終的にはタイムマシンの改良に成功、未来人たちは人類発生の時代へ時間移動し、人類の祖先になるであろうことを匂わせている。未来人の指揮官は009と003の子孫である。
  • ドラえもん藤子・F・不二雄) 1969年 -
    タイムマシン/ご先祖さま・のび太のあまりのふがいなさに不安を抱いた子孫が、自分たちが生まれる未来を招来するために、猫型ロボットの「ドラえもん」を過去に送り込んでのび太の面倒を見させようとする逆タイムパラドックスもの。特に劇場版アニメではタイムマシンで過去や未来に行き冒険を繰り広げる話が多い。他の原作漫画でも、数々のタイムパラドックスが発生している。原作の設定では、2003年タイムホール発見・2008年にタイムマシン発明となっている。
  • キテレツ大百科(藤子・F・不二雄) 1974年 - 1977年
    航時機/キテレツのご先祖さま・キテレツ斎が残した「奇天烈大百科」からキテレツが発明を再現し、作ったロボットコロ助とともに活躍する。航時機というタイムマシンで現代から過去にさかのぼることは可能だが、未来には行けない。ただし、一度だけ25年先の未来に行けたことがある。なお、航時機の発明された経緯においてタイムパラドックスが発生している。
  • 漂流教室楳図かずお) 1972年 - 1974年
    天変地異によるタイムスリップ/ごく普通の小学校がダイナマイトの爆発の衝撃によって荒廃した異世界に送られてしまう。犯罪者と化した大人や怪物の襲撃、小学生同士の殺し合いといった過酷なサバイバルの中、この世界が実は未来の地球であることが明らかになっていく。
  • T・Pぼん(藤子・F・不二雄) 1978年 - 1986年
    タイムマシン/とある事件でタイムパトロールに加わった並平凡(なみひら・ぼん)が、パートナーの少女と協力しつつ様々な時代で不慮の死を遂げた人々を救う一話完結の連作シリーズ。本作のタイムパトロールは「不幸な死を遂げた人々を歴史が変更されない範囲で救う組織」という位置づけがされているため、歴史の中枢には関わらないその時代の市井の人々の姿が描かれる。
  • パタリロ!魔夜峰央) 1978年 -
    個人的超能力/ギャグ漫画。主人公のパタリロ・ド・マリネール8世は特異体質でタイムトラベル能力を持つ。基本的にはギャグの小道具にすぎないが、時々フランス革命に遠征してのシリアスなドラマ(「忠誠の木」、花とゆめコミックス10巻)などを展開したりもする。
  • アレックス・タイムトラベル清原なつの) 1981年 - 1982年
    早川書房版 :ISBN 4150306699
    タイムマシン/少年科学者がタイムマシンを開発。その結果、自分を取り囲む社会の強固な管理体制に疑問を持ったことからすったもんだの末に逃亡生活を送る羽目になる。
  • ドラゴンボール 人造人間セル編(鳥山明1984年 - 1995年 - アニメ化
    タイムマシン/人造人間により壊滅状態に陥っていた未来からやって来た、青年トランクス。彼は未来を変える為、病で死ぬ予定にあった孫悟空を届ける。しかし既に起こっていた未来が変わることはなく、またタイムマシンの存在によってセルという新たな敵と対峙することに…
  • サイボーグ009 時空間漂流民編(石ノ森章太郎) 1985年 - 1986年
    タイムマシン/「移民編」の続編。過去へのタイムトラベルの途中で発生した事故のため時空間を漂うことになった未来人たちの間に諍いが起こり、その争いに009たちが巻き込まれつつ、様々な場所で起こりつつあるタイムパラドックスを収束させてゆく。最後は009たちが協力して未来人たちを無事に過去の世界へ送り届けることに成功する。
  • 犬夜叉高橋留美子) 1996年 - アニメ化
    ゲート/古井戸の底が500年前の世界につながっていて、現代の女子中学生・日暮かごめが古の妖怪達と知り合ってチームを組む。
  • クロノアイズクロノアイズ・グランサー長谷川裕一)  1999年 - 2002年/2002年 - 2003年
    タイムマシン/ごく普通の高校生だったタイキは、突然自宅に押しかけてきた奇妙な4人組によって強引に310世紀に存在する時空監視組織「クロノアイズ」の一員とされる。未来改変を企てる時空犯罪結社「ハデスサイズ」との戦いの中で、タイムパラドックスに関する重大な秘密と、クロノアイズが設立された本当の理由が明らかになる。2003年星雲賞コミック部門受賞作。
  • 電脳少女☆Mink立川恵1999年 - 2002年
    ネットワーク(サイバーパンク)型タイムマシン/時間犯罪者の手によって未来からもたらされたバーチャルキャラクター作成用パソコンソフト『WANNA-BE』によってアイドルへと変身する能力を得た少女の物語。魔法少女ものの亜流であり、同ジャンルにおいて魔法によってまかなわれるべき要素(変身・移動の手法など)をサイバーパンクの要素に代替させている。この作品世界のタイムトラベル技術は情報技術の発展によるもので、未来人は「超時空ネットワーク」と呼ばれるコンピュータネットワークにアクセスする事で時間移動を行う。タイムパトロール機関は「サイバー・セキュリティー」と呼ばれており、超時空ネットワークの保全と時間犯罪者の捕縛、歴史改変事象の消去(未来の物品の回収・関わった人間の記憶消去など)を任務とする。
  • ジパングかわぐちかいじ) 2000年 - アニメ化
    天変地異によるタイムスリップ/自衛隊イージス艦「みらい」が太平洋戦争中の南太平洋に出現。歴史を変えることを厭わないチャレンジを繰り広げる。『ファイナル・カウントダウン』と発端部分は類似している。
  • 魔法先生ネギま!赤松健) 2002年 -
    懐中時計型タイムマシン/主人公ネギ・スプリングフィールドは教え子の超鈴音から渡された時計型タイムマシン「カシオペア」で1日ずつ過去へ戻り、麻帆良祭の同じ日を何度も楽しむ(前回の自分と鉢合わせしそうにもなる)。しかし超の正体(未来人)とその目的(過去を変える)を知り、仲間たちと共に超を阻止しに向かおうとした時、「カシオペア」が勝手に作動し、ネギたちを1週間後へ(超の計画が成功した世界へ)送り込んでしまう。
    超とネギの最終決戦では携帯式タイムマシンの格闘戦への応用(時間跳躍による攻撃回避や擬似的な瞬間移動、時間停止など)も描かれる。
  • RAVE真島ヒロ) 1999年 - 2005年
    魔法/ヒロインエリーの記憶を蘇らせるべく、リーシャの墓へと向かったハル、エリー、ジークハルト。しかし、魔導精霊力の一時的な暴走により、時空に亀裂が生じ、一行は現代から52年前のシンフォニアへとタイムスリップしてしまう。ジーク、エリーと離れたハルはふとしたきっかけで歴史を大きく変化させてしまう。レイヴそのものの存在を消滅させる危険性があったものの、何とか危機を脱したハルたちであったが、52年前の物体である自分たちが徐々にリーシャの亡くなったとされる時の交わる日0015年9月9日へと収束される中、エリーの記憶、そしてジークハルトの驚くべき正体が明かされることになる。

ゲーム[編集]

タイムマシン/未来の時空管理局員である主人公は、人類の歴史を平和なものに変える為に過去へ向かう。そこで織田信長をはじめとする歴史上の著名な人物からの質問に答えることにより、未来が幾つかのパターンに変化する。なお、同名のアニメ映画とは別の内容になっている。
ゲート、後にタイムマシンも登場/転移装置の試運転に挑んだ少女が、持っていたペンダントの影響で時空の穴が開いた為に、それに飲み込まれてしまう。主人公クロノは彼女を救うべく、後を追って時空の穴へ…その後の成り行きで飛ばされた未来の荒廃した姿を目の当たりにし、時空を股にかけた壮大な冒険を繰り広げることになる。なおある時代で起こった出来事が後の時代に影響を与えるという仕掛けが、随所に用意されている。
魔法によるタイムトラベル/ある日、主人公が暮らす平和な村が何者かによって襲撃される。一晩にして家族と村の仲間たちを失うクレス(主人公)とチェスター。襲撃を企んだ男は何者かによって操られており、封印されていた宿敵ダオスが目覚めようとする。ダオスを倒すために主人公らは過去・未来へ渡ったりする。
時空移動装置/他界した父親が主人公に遺した装置、それは並行世界へと時間を空間を越えて移動する機能を備えていた。いくつもの並列世界を渡り歩き様々な「可能性の世界」から装置の部品を回収し終えたとき、異世界への転移が行われる。アドベンチャーゲームの「マルチシナリオ」そのものをゲームの主題としている。あるルートで起こる悲劇を回避するためには別の並行世界で得た情報やアイテムが必要となっており、主人公が自分の意思で「別の選択肢を選んだ世界」へ移動する。
石版/島のはずれにある神殿の台座に石版をはめた途端、闇に包まれた見知らぬ場所へと飛ばされた主人公と2人の友人。この世界に巣食う魔物たちを倒し再び神殿に戻ると、そこには先程自分達がいた島が出現していた。ここで3人は、あの世界が過去の世界であったことに気付く。そして同様に石版に封じられた島々を開放するため、彼らは時を越えた旅に出る。

余談であるが5にもある。妖精の城から過去のサンタローズに行ける。過去の主人公からオーブ交換出来る。パパスと再開出来る。リメイクではクリア後にパパスとマーサの会話が見られる 余談だがモンスターズにもある。デュラン前に未来のテリーと対決する。この時の未来テリーの名前がGBではテリー?だったが3DSでは剣士テリーに変更されている

タイムマシン/何者かに背後より刺殺されたアイク(主人公)が目覚めると、そこは奇妙な異空間だった。その空間の主であるホムンクルスと名乗る人物より「時空を司る力」を分け与えられたアイクは、自分が殺される運命を回避すべく時間を遡り過去を改変することになる(例えば、木の陰に隠れていた人物に殺されるのを回避すべく、数百年前にその樹を植えられるのを止める等)。運命を何度変えても執拗にアイクを殺そうとする殺人者の正体とその動機は何なのか、そしてアイクを救うホムンクルスの目的は何なのか。
ゲート/過去から未来へと渡り人の誕生を喰らうことでその存在を失わせる魔物を倒すべく、主人公は時間を1日ずつ遡り過去へと向かう。
時空転移能力/前作『テイルズオブデスティニー』における『《神の眼》を巡る争乱』から18年後、四英雄スタンとルーティの息子カイル(主人公)は、とある遺跡で謎の少女リアラと出会う。彼女は、10年後の未来から英雄を探しに来た聖女だった・・・。
タイムマシン/時空管制局の社員である主人公は、歴史を変えようとしている犯人を捜すべく、未来から派遣されて和桐製作所に入社し野球を通して犯人を捜していくことになる。
特殊アイテム/現代世界から戦乱中の異世界に召喚された主人公を待ち受けていたのは、悲惨な結末だった。同じ結末を迎えないために、主人公は時空を自由に移動することが可能な「白龍の逆鱗」を使い、運命を変えていく。
時のねじれ/鬼武者・明智左馬介(主人公)は本能寺にて織田信長を討とうとした際、突如発生した時のねじれに巻き込まれ、2004年のフランスパリへと飛ばされてしまう。そして左馬介と入れ違いに、フランス軍特殊部隊所属のジャック・ブラン(もう一人の主人公)が日本・比叡山に飛ばされる。二人は双方の時代に出現する敵『幻魔』を倒しながら、彼らのタイムスリップの原因を作った信長を討つために立ち向かう。
タイムトラベルという概念は無いが、タイムパラドックスという概念のみ存在する。ゲームのストーリーが前々作の主人公であるソリッド・スネークの父親の話ということで、前々作や前作の登場人物であるリボルバー・オセロットを殺害してしまうと、「タイムパラドックスだ!」という叫び声が聞こえ、ゲームオーバーとなる。

音楽[編集]

音楽にも、タイトルや歌詞に「タイムトラベル」を含むものが散見される。これらは「タイムトラベル」特有の物語性を持つとは限らないが、その多くは過去への憧憬や後悔・未来への願望や不安などをテーマとしており、シンボルとして「タイムトラベル」「タイムマシン」などを取り入れている。代表的なものをいくつか記しておく。

参考文献[編集]

  • クリフォード・A・ピックオーバー(著)、青木薫(翻訳)『2063年、時空の旅』(講談社、2000年)ISBN 4062572907
  • ポール・デイヴィス(著)、林一(翻訳)『タイムマシンをつくろう!』(草思社、2003年)ISBN 4794212232
  • 金子隆一『新世紀未来科学』(八幡書店、2001年)ISBN 4893503952
  • キップ・ソーン(著)、林一(翻訳)『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』(白揚社、1997年)ISBN 4826900775
  • ラリー・ニーヴン(著)、山高昭(翻訳)「タイム・トラベルの理論と実際」(ハヤカワ文庫『無常の月』収録)ISBN 4-15-010327-5

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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