アベル

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アベル (הֶבֶל)は、旧約聖書『創世記』第4章の登場人物。 最初の人間、アダムとイヴの息子でカインの弟。

カインとアベルはアダムとイブがエデンの園を追われた後に生まれた兄弟である。長じてカインは農耕を、アベルは羊の放牧を行う者となった。

ある日2人は神ヤハウェに供物を捧げた。カインは収穫物を、アベルは肥えた羊の初子を捧げたが、神はアベルの供物に目を留めたものの、カインの供物は無視した。アベルはその後、嫉妬に駆られたカインに野原に誘い出され、そこで殺された。

その名はヘブライ語で本来「息吹」を意味し、「掴み所の無いもの」転じて「儚いもの」を意味する。恐らくその夭折に因んだ名と思われる。

しかし、大地に流されたアベルの血は神に向かってこれを訴え、カインは弟殺しの罪によってエデンの東に追放された。

旧約聖書偽典 エチオピア語エノク書第22章には、冥界を訪れたエノクが、大天使ラファエルの案内で、死者の魂の集められる洞窟を目撃した事が記されている。 それによると、アベルの霊はその時代になってもなお天に向かってカインを訴え続けており、カインの子孫が地上から絶える日まで叫び続けるという。ca:Abel cs:Ábel de:Abel (Bibel) el:Άβελ eo:Habelo es:Abel et:Aabel fi:Abel fr:Abel gl:Abel he:הבל ia:Abel it:Abele (Bibbia) nn:Abel pt:Abel ro:Abel ru:Авель sk:Ábel sl:Abel sv:Abel uk:Авель wa:Abel yi:הבל zh:亞伯